ニコン F2フォトミック

ニコン F2フォトミック

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今回はニコン F2フォトミックです。
機能
シャッタースピード
T,B 1~2000分の1秒
2~10秒の超スローシャッター

ファインダー視野
約100%

ミラーアップ機能・セルフタイマー・多重露出機能

TTL露出計(ファインダー内臓)


登場時から完成度の高かったニコン Fの後継機で、1971年の発売です。
Fとは違い、カドの取れた丸いデザインとなっており、
シャッターボタンの位置もカメラの前面に移動しています。ミラーも大型化。
外見だけが変わっただけでなく、中身もFの白紙設計になっています。
Fはニコン SP(レンジファインダーカメラ)にミラーボックスをはめ込んだ設計で、
SPもニコンの一番最初のカメラ、ニコンカメラ(I型)の設計の延長線上にありました。
つまり、I型以来の白紙設計となったわけです。この後、F一ケタ台はすべて白紙設計です。
F2はTTL測光のできるフォトミックが標準型として設計されたため電池ボックスが本体についています。
ファインダーが交換できるのはFから引き継ぎました。

TTL露出計がついているということは、カメラに装着するレンズの開放F値を記憶させる必要があり、
また、絞り値と露出計を連動させる必要があります。
その露出計と連動するためレンズにカニのはさみのような形をした、
露出計連動爪が絞りリングに付いています。

開放F値を記憶させる方法は・・・・
①レンズの絞りを5.6より絞り側に持ってきてはめる。

②そうすると、ファインダーにある露出計連動ピンに露出計連動爪がはまる。

③絞りリングを開放まで回す。

④ファインダー正面の小窓に開放F値が表示されレンズの開放F値と合っていれば完了。
となるわけです。

この動作、「ガチャガチャ」なんていったりするそうですがメカっぽくて好きです。

ファインダー内には現在のF値・露出計・シャッタースピードの表示が出ます。
なかなか便利です。しかも、表示の明り取りがファインダー上部にあり見づらくなることがありません。
暗いところとなると見えませんが、明り取りにライトを当てれば何とかなりそう・・・・
露出計のスイッチは巻き上げレバーについているので、スイッチの切り忘れが減りました。
巻き上げは驚くほど軽いです。つい巻きたくなっちゃう。さすがF一ケタ。
スクリーンは元から組み込まれているスプリット式ではなくて、マット式に交換されています。

F2は父親から「名機」と聞いていましたが、最強の機械式一眼レフカメラだと思います。
ただ、重い・・・・
レンズを付けると軽く1㎏を超えてしまいます。それでも使いたくなるカメラですなぁ~
いつかはドライブをつけてみたい・・・・